同名効果は重ね掛け不可。
効果:装備中、自身が敵に源石の結晶を付与するか凍結を発動させると、20秒間、次の戦技または必殺技発動中に敵への物理ダメージ+36.0%。
同名効果は重ね掛け不可。(潜在・一)
効果:装備中、自身が敵に源石の結晶を付与するか凍結を発動させると、20秒間、次の戦技または必殺技発動中に敵への物理ダメージ+72.0%。
同名効果は重ね掛け不可。(潜在・六)
・源石の結晶付与または凍結発動がトリガー条件。
x3
x5
2.2k
x5
x18
8.5k
x5
x27
34k
x36
x50
x8
155kトリガー成立後、20秒間の猶予内で戦技または必殺技を発動することでバフが適用される。
最大強化時(潜在・六)、物理ダメージは最大+72.0%に達する。
同名効果は重ね掛け不可。凍結や源石結晶を多用するオペレーターとの相性が良好。
まるで井戸のようだ……
肘を展望台のフェンスに預け、彼の視線は海面に飛んでいく12本目の空き瓶を追っていた。その先に見えたのは、例の巨大な「円」。彼の職場でもある施設だった。こんな高所から、その全貌を見下ろすのは初めてのことだった。
一体何のためのものなのか。海底の避難所か? いや、発射するとかいう話も耳にしたことがある……やみくもに推測しかけて、すぐにやめた。どんな施設であれ、自分には関係がない……もう数カ月早ければ――所属の隊が戦場で全滅していなければ、自分が片目を失っていなければ――選抜を受けて、ここでさらに機密度の高い仕事をしていたはずだ。だが今の彼には、人類のために命を投げ出す志など残っていなかった。それはすべて、仲間たちの屍と共に埋葬されたのだ。
今の彼はただの甲板清掃員……どこの所属だったかな。下を向いて胸元の社員証を覗き込むと「エンドフィールド工業」と書かれていた。まぁ、どこだって同じだ……エンドフィールドも、機械団も、商会も、宏科院も……ここにはあらゆる勢力の人間が集まっている。そしてこの主戦場から遠く離れた地で、彼らはまた何やら大きな計画を話し合っているのだ……だが何の役に立つ? 前線は崩壊を重ね、人類の生存圏は削られ続けている。劣勢を覆す手立てなどあるはずがない。
考えるのはやめよう……余計な煩悩を増やすだけだ……無為に過ごすと決めた以上、徹底的にそうしないとな。それでも耳に刺さる声がある――軍人一族の跡取りとして才能を持ちながら堕落を選び、戦場を遠ざけるように逃げ、甲板掃除に甘んじている、と。なぜそんな言葉にまだ心を乱されるのか、自分でも驚く。だから今日はこんなところで自分を慰めようとした。最後は結局、身体に酒を入れ続けるだけだがな。
13本目の空き瓶が海に沈んだ。
ところで、なぜだろう――まだ手放せないものがあるのか? 勲章? もうとっくに捨てた。使い慣れた武器? どこに埋めたっけな……そうだ。これもあったか……いやはや、まったく。「見て見ぬふり」をしてしまったもんだ。眼帯を外し、目の中から冷たいものを取り出した。黄金と結晶外殻で作られた義眼が掌から彼を真っ直ぐ見返していた。伝承によれば、かつて衆王から授けられた黄金で作られたという……祖先は四皇会戦でガリアの滅亡を見届けた……以来、億万長者の商人からテラを隅々まで回る旅人まで、何世代にも渡って伝えられてきて、最後は彼――この敗者の手に渡った。
一族の栄光は黄金の糸で紡がれた瞳を通じて、骨に突き刺さるような視線を彼に投げかけてきた。だが――拳を握った彼は、長く続いた歴史を遮り、ためらうことなく海へと投げ込んだ。
――よし、これでさっぱりした。
ゲップをすると、再び遠くの「円」を眺めた。それは確かに井戸のようだ。かつてテラに遊学したとき、小さな村で見た「願いの井戸」にそっくりだ。人々は金貨や銀貨を投げ入れ、願いが叶うよう祈った。投げ入れるものが高価なほど、大きな願いを叶えられると聞いた。ははっ、ばかばかしい。
だがもし本当なら、今しがた投げ込んだあの宝は、どんな願いを叶えてくれるのだろうか。強国の崩壊を、文明の変遷を見届けた宝は、殺戮と新生、滅亡と存続の歴史を宿した宝は、「井戸」の中で何を形作るのだろうか。
……まぁ、いい。寝るとしよう。
14本目の瓶を空へ放り投げ、見つめていると瓶が宙で静止した。
「願いの井戸」の贈り物が現れたのだ。万物が静まりかえり、次いで巨大な源石クラスターが見えた。空が裂け、源石の道が天から伸びてくる。無数の巨大な影が雲に隠れ、その長き道の果てには星門がそびえていた。
――なぜだ? 衆王よ、これはなぜだ? あなた方の賜り物を捨てたからか? 歴史、血筋、誇りを捨てたからか?
源石の道から、過去の戦友たちが這い出てきた。痩せ細った手足、壊れた武器を伸ばし、全力で彼を引き留めようとする。彼は矛を抜いた。屍を突き刺すたびに、身体には数多の文字が刻まれていく。どの文字も極めて重く、下を向いて見てみると、どれも名前だった。父、祖父、パーディシャー、教皇、審問官、開拓者、抗夫……彼は死者の川を逆らって進み、過去の影をすり抜けていく。衆王は彼の矛先に自分の名前を刻む。彼は折れた矛を振り上げ、巨大な門へと突き立てた――そして、轟音で目を覚ます。
遠くの「円」の上で、海が割れ、鋭い矛が天を貫いていた。それはすべての勢力、すべての人々の絶望と希望、渇望と傷跡が形作った、「井戸」の中の巨大なものだった。
■■年■■月■■日、帝江号の発射は成功した。









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